自分を守ること

 普段の生活の中で、仕事で、人間関係で、私たちは意識的にも無意識的にもたくさん「自分を守る」ことをしています。極端にいうと、それができないと社会で過ごしていくこと(生きていくこと)は難しいです。ヒナが殻を破って卵から孵る時のように、自分をある程度守れる準備が出来た時に、初めて主体的に動けるのだと思っています。

 例えば、「人と話がしたいのに、社会が怖くて家から出られない」、「親から自立したいのに離れられない」など。「したいのにできない」ということがある場合、何がその思いを阻害しているのか、それを少しでも解決するために何をしたらよいのか、それらは自分を守るすべになるのか、など焦らずにまずは殻の中でゆっくり一つ一つ整頓して考えていく、そして準備していくことができれば「したいこと」に一歩近づけるのではないかと思います。

 そしてそのことが自分を守る一つの力になるのだと思います。時間はかかるかもしれないし、同じことを繰り返してしまうこともあります。それでも一つ一つ自分を守る力を手に入れながら、主体的に自分の人生を歩んでいければと思っています。そのために少しでも相談がお役に立てたらと考えています。

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森近三智恵
森近三智恵
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