受容とあきらめること

 ある方とこんな話をしました。「無理だな、できないな、とその時の状況や出来事をあきらめたら楽になった。今まで見えなかった他の選択肢が見えてきた。そうしたら新たな目標ができた」と。

 おそらく、言葉の解釈としては「受容」と「あきらめ」に違いがあると思います。でも、「楽になった」のであれば、あきらめたとしても「受容」と言っても良いのかもしれない。でも、苦しいのであれば、それは受容するタイミングではないのかもしれないし、そもそも受容する必要もないのかもしれない。

 苦しいのはとてもつらいことでもあるけれども、そういう意味ではまだ自分に対する期待が持てている状態なのかもしれません。「あきらめること」もある意味、違う視野を広げる機会なのかもしれません。その岐路に立つと迷いが生じますが、どちらになっても自分にとって役に立つ選択になると良いと思います。

 『こころぽっくる』がほんの少しでも、その選択のお手伝いができる場所になればよいと思っています。

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森近三智恵
森近三智恵