自分と向き合う

 カウンセリングの主な目的として、「気持ちや考えの整頓」、「現実的な問題に対処方法を模索すること」、そして「自己理解の深化」などがあげられます。それらの共通点は「自分と向き合う」ことです。

 それは言うほど簡単なことではありません。「認めたくない自分」と向き合うことは満足することばかりではなく傷つくこともあります。自分を嫌いになってしまうこともあります。
 それでも、カウンセリングを活用しようと思う気持ちや、カウンセリングの場に足を運ぶこと、それ自体がすでにクライエントの方の「対処能力の高さ」、「自尊心」をあらわしていると思います。

 一方で常に「自分と向き合う」のではなく、「自分から目を反らす」、「ごまかす」、「環境に身をゆだねる」ことも必要な時があります。そのことは少しだけ自分を解放させて、ゆとりを持って課題を対処する手立てになることもあります。むしろ、ストレスを軽減させ、気力を保つ自己防衛としては必要なことです。

 日常生活の中では、どこまで自分と向き合い、どこまで自分への直面化から目を反らし自己防衛したらよいのか、判断が難しい場面が多いです。「正しい答え」はありませんが、少しでも納得できる形で「自分と向き合う」ことができたらと考えています。

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森近三智恵
森近三智恵