治療を中断することについて

* 副作用が辛い
* 効果が見られない
* 話を聞いてくれない
* そもそも自分は病気じゃない‥‥など

 ある時、「薬を飲まなければ悪くなるだけですよ。いいんですか?」と尋ねている医療スタッフの方がいました。確かにおっしゃる通りなんです。体調が悪くなって良いわけがない。でも、なぜ飲みたくなくなってしまったのか、を時間をかけて聞く時間があったらいいな、と思いました。中断するリスクもあるけれども、嫌な気持ちのまま治療するリスクもある。「嫌だな」「辛いな」と話せたら少しだけ頑張れるかもしれない。
 医療現場にもっとゆとりがあれば、きっと医療スタッフの方々の声かけも変わるんだろうな、と切なくなりました。

 精神疾患をお持ちの方の中には「自分はそんな病気じゃない」という方も多くいらっしゃいます。レッテルを貼られる感じは嫌です。でも大切なのは病気かどうか、疾患名がなんだ、ではなく、「何に困っているのか」「どんなところでうまくいかないのか」「何ができて、何ができないのか」だと思います。

 これは自戒の意味も含めて、病気かどうかを判断するだけではなく、その日々の困りごとを一緒に考えていけたら、と思いました。そして、必要な治療が継続できるサポートもできたら、と思います。

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森近三智恵
森近三智恵
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