薬物治療の継続

 いろいろな考え方がありますが、どんな病気でも医療が必要な場合は、基本的に薬物療法がついてきます。
 明らかに回復している手応えが感じられれば、多少の副作用があっても治療を続けていきやすいです。でも、回復しているかどうかが分からない、主症状の改善よりも副作用が強い、以前に具合悪くなったので服薬が怖い、などの理由から、服薬治療の継続をする気力がなくなってしまう方も多いと思います。

 よく、医師の処方薬を自己判断で止めてしまうことで薬物の血中濃度や血圧等々が安定しづらくなり症状を悪化させてしまったり、回復が遅くなったり、という弊害がある場合も多い… と言われます。
 分かってはいます… でもやっぱり辛い… ということはあると思います。

 それを直接主治医の先生に伝えるのは意外に勇気がいります。「治す気があるんですか?」とか怒られるように感じる場面も経験したりします。
 そんな時、一旦、薬物療法あるいは治療の何が辛かったのか、治療の先にどんなイメージを持っているのか、など第3者に話して「思い」や「考え」を整頓してみるのも良いかもしれません。そのことで、「治療を頑張れている力」が見えてくることもあります。

 自分の力を確認することで、主治医の先生や関係スタッフの人に相談する足がかりになれば、と思います。そして、回復に必要ならば、薬物療法をうまく取り入れていくことができればと思います。

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森近三智恵
森近三智恵