自分をサポートしてくれる(くれていた)資源を探す〈2〉
先に書いた「自分をサポートしてくれる資源を探す」というのは、なんとなく新しい方法を見つける、というニュアンスにとらえる方も多いと思います。でも実は、私たちは今まで生きていた中で知らず知らずに自分をサポートしてくれる資源を活用していたことが多いです。
例えば、「漠然とした不安感が増す」というとき。
このことが目安として2週間(耐えられなければすぐでも構わないと思います)継続しているようなら、まずは身体的な疾患、脳機能の疾患がないかどうか、を医療機関で見極めなければなりません。必要なら処方していただくことも検討すべきだと思います。医療機関、処方薬などもサポートしてくれる大事な資源といえます。
そのうえで、問題がなければ、過去に「不安」になったとき、自分が何をしたら不安が少しでも軽くなったのか、振り返ってみます。
「そういえば、音楽を聴いていたかな」「外の空気を吸いにベランダに出ていたかな」「星を見ていたかな」「漫画を読んでいたかな」「寝ていたかな」など人によって無意識に自分を守るための工夫をしてきたはずです。それを意識的に積極的に行っていくことで、気分が少しでも変わるかもしれません。この行動も資源です。
「不安」だけではなく「怒り」「悲しみ」「過度な興奮や緊張」でもこのような対処が応用できると思います。
このコロナ感染症のムードがなかなか収まらない中、今まで出来ていたことが出来なくなってきている場合もあります。でも先にも書いたように、「1人でできる(できていた)こと」が対処のポイントです。環境に振り回されない対処を少しでも増やしていく機会にできれば、と思います。